民主党の小沢さんの発言が波紋を呼んでいる。在日米軍は第7艦隊がいる程度で良くて、あとは自衛隊を強化するのだという発言である。そうして、従属ではなく対等な日米関係にするのだとも言っている。
これに対して、立場を超えて、批判が集中している。自民党からは、アメリカとの関係を損なうとか、日本の安全をどう考えているのかとか、そういう批判である。
社民党は、米軍を減らすことは当然だが、自衛隊の強化などもってのほかという批判。共産党は、従属的な同盟を強化しても、対等にはならず、強化された自衛隊がもっとアメリカに利用されるだけだという批判。
私は性格がゆがんでいて、バッシングに遭う人を見ると、バッシングに加わるのではなく、なんだか助けたくなる。今回の小沢発言には、助けたい要素はあまりないのだが、ちょっと考える材料くらいにはしてみたい。
小沢さんがこのような発言をする背景というか、事情はよくわかるのだ。支持するということではないけれど。
アメリカは、この間、軍の変革を進めてきたが、その中心をなすことのひとつは、不測の事態が起きたとき、米本土からいっきに大量の軍隊を投入するということである。湾岸戦争もそうだったが、最近のアフガン、イラクでも同様だった。
昔だったら、こういう戦争のとき、欧州からも大量の軍隊が投入されただろうが、ソ連の崩壊後、在欧州米軍の多くは米本土に帰っていった。距離的には欧州より本土の方が遠いけれども、現在の軍事技術、輸送能力から見て、わざわざ欧州に置いていなくても大丈夫だと判断したわけである。
こうやって欧州では米軍が減ったのに、日本はそのままである。朝鮮半島や台湾海峡で何かが起きても、アフガンやイラクのときと同様、本土からかけつければいいではないか。第7艦隊もいるのだし。
小沢さんの真意はこういうところにあると思われる。私は、明日以降のべるように、これを支持しないが、安保条約を認める保守政治家の発言としては、納得できる要素がある。ほんらいだったら、欧州から米軍の多くが撤退したとき、日本の保守政治家も、同様の主張と行動をとらなければならなかったと思うのだ。
ところが、自民党からも、民主党の一部からも、小沢発言への同調は見られない。米ソ冷戦当時の思考が、そのまま彼らの頭脳を支配しているのである。嘆かわしい限りだ。
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1 コメント:
素直に考えれば、基地が少なくなるというのはそれによって被害を受けている人々にとっては喜ばしい方向ではないのか。小沢提案がダメなら、いつになったらこの問題は解消するのか?
今、近隣各国から攻め込まれる危険などほとんどない状況で、米軍が撤退しても世界で有数の戦力を保持する自衛隊の強化などをやらなくても大丈夫という説得が国民に通用するかどうか。
さらに民主党政権下になった時、米軍撤退の肩代わりとして集団的自衛権の弾力的運用を米国から迫られたらはたして小沢民主党が断れるのかも考慮に入れるべきだろう。
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